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プロジェクトフォームファーストビュー

初めてのランウェイを終えて

30歳を迎えて、初めての挑戦。


決めるのは一瞬だった。

でも、この日を迎えるまでの短い期間に、想像以上にたくさんのことがあった。


終えた今、書き残しておきたいと思う。



出演したイベント↑





出演を決めてから、当日まで



本番1ヶ月前からウォーキングレッスンを全部で3回受けた。

前日には銀座までリハーサルに行って、当日は渋谷に朝9:30集合。

ヘアメイクをして、本番に臨んだ。


シンプルに書くとたったこれだけのことなんやけど、この1ヶ月の間に、

仕事でも私生活でも、いろんなことが重なった。


仕事では新しい事業を任されることになって、プロジェクトもメンバーも変わった。

今までお世話になってきた人たちとの別れの葛藤、新しい仲間との関係性作り。

嬉しいことも、しんどいことも、全部同時に押し寄せてきた時期だった。


色々と考えすぎて、ストレスが積み重なって本番2週間前に、立ちくらみで倒れた。

首を痛めて、目の上も怪我してしまった。

「出演できないんじゃないか」って、めちゃくちゃ焦った。

こんな時に怪我してって、めっちゃ情けない気持ちになった🥺

整形外科でサポーターをもらって、首を固定しながら薬を飲みながら、

それでも仕事と練習を続けた。正直しんどかった。でも、ここで止まりたくなかった。


ランウェイの1週間前には、もともと予定していた韓国旅行があった。

ずっとやりたかった美容施術。リジュラン、ボトックス、美白点滴。

顔面に麻酔をしてから、無数の針を刺された。

無知な状態で行ったから、想像してたのと全然違うくて。

細い針やけど、顔中に刺され続けるともう

とにかくめちゃくちゃ痛かった、、、!!!

顔半分終えたあたりで辛すぎて休憩を取りながら頑張った。

でも、綺麗になりたかった。本番のために、できることは全部やりたかった。

看護師さんが手を握ってくれて、なんとか耐えられた。

帰国してからも、バタバタした中で前日に美容院とマツパを詰め込んだ。


全部、「その日のため」だった。




麻酔中の様子↑





姿勢のコンプレックス



私は昔からずっと姿勢が悪い。猫背で、背中の柔軟性はゼロ。

フリーランスになってからはデスクワークで肩こりと首こりも慢性化していた。


姿勢の悪さは昔からずっと指摘されてきたことで、

ランウェイへの不安の中で一番大きかったのがそこだった。

「歩けるか」じゃなくて、「ちゃんと立てるか」が不安だった。


最初のウォーキングレッスンを受けてから、毎日歯を磨くときにヒールを履きながら

洗面所の壁に背中をくっつけて、基本姿勢を意識するようにした。

普段歩くときも、パソコンを持ちながらでも、なるべく教えてもらった歩き方を意識して、

まっすぐ線の上を歩くように心がけた。


最初は全然できなかった。壁に背中をつけようとすると腰が痛くて、

それだけで今まで自分がいかに曲がって生きてきたかを思い知った。笑

表情を作るのも難しかった。5段階の笑顔を、気がついたら鏡の前でやるようにした。

最初は「なんか引きつってる…」って自分でも思ってたけど、繰り返すうちに少しずつ自然になってきた気がした。

ポージングは悩みすぎて全然決まらなかった。

ステージの上で最低5つ決めないといけないのに、完成したのは前日。笑

直前ギリギリまで練習して、当日もステージの袖でひとり確認し続けた。





ついに本番当日



朝早くに集まり、リハーサルを終えて、お昼すぎにヘアメイクをした。

時間がかなり押していて、限られた時間の中で自分のイメージを伝えた。


でも思っていた仕上がりと違って、どうしても納得いかなくて手直しをお願いした。

韓国でやった美容施術のダウンタイムの傷跡を隠したくてベースを厚塗りしたので、

メイクが崩れてしまったのも焦った。

メイク道具を持ってくるのを忘れて、一緒に出るメンバーに借りたりもした。


なんとかイメージに近づけて、本番のその時を待った。

緊張した。とにかく、めちゃくちゃ緊張した。

他のチームのモデルさんたちが素敵な衣装をまとって堂々と歩いているのを見て、

「同じステージに立っていいのか」って不安になった。場違いな気がした。

でも、もう後には引けない。


いよいよ本番。


自分の前を歩くチームメンバーたちが、次々とステージの上に立っていく。

ずっとソワソワしてて、ポーズをど忘れしないかって不安でたまらなかった。


「楽しもう楽しもう」って自分に唱えて洗脳して挑んだ。


階段を上がる頃には、すでに客席に知ってる顔が見えていた。

スマホをこっちに向けてくれてる人がいて、それだけで少し安心した。


私はチームのトリを歩かせてもらった。


なんとかポージングは忘れずにできた。

でも正直、もっとゆっくりしなやかに歩きたかったのにガチガチで、

一瞬で帰ってきてしまった感じがした。

それでも、アドリブのポージングは出来た。

それだけは、自分を褒めてあげたい。







ステージを終えて、涙が出た



ステージを歩き終えて裏に着いた瞬間、緊張がほどけて、勝手に涙が出た。


「終わった」という安心感と、チームメンバーの顔を見た瞬間の安堵感。

言葉にならなかった。


ステージから観客席を見たときに、知ってる顔がいっぱいあって、みんなこっちを見て手を振ってくれてた。

みんな、ちゃんと来てくれてたんや。

そう思ったら、それもじわっときて、余計涙が溢れた。

応援してくれる人がいる、その事実だけで、十分すぎるくらいだった。


終わってからお客さんのところに行ったら、みんなが近寄ってきてくれた。

「綺麗だったよ」「かっこよかった!」

そう言ってもらえて、写真も撮ってもらえて、今日まで頑張ってよかったなぁって思った。








終えてみて、思うこと



終わって振り返ってみたら、自分なんてたった数分間、ステージを歩いて帰ってきただけのことしかしてない。

ダンスを踊ったり、長時間ステージで演出してる人たちを見て、「自分は全然大したことしてないな」って思う気持ちもあった。


でも、めちゃくちゃ緊張したし、この日まで準備もたくさんしてきた。

首を痛めながらも、韓国で痛みに耐えながらも、毎日壁に背中をくっつけながらも、ずっとその日のことを考えてた。


そして、何よりめちゃくちゃ楽しかった。


このステージを作るために、ほんとうにたくさんの人が関わっていた。

スケジュールも細かく組まれていて、何日も前から裏では見えないところでたくさんの人が動いていた。



  • あの景色も、裏の動きも、そこまでの準備も全部、
  • 出ると決めた人にしか見えない世界だった。




ありがたいことに、たくさんの人が応援してくれたおかげで、

ベストオーディエンス賞2位をいただいた。チームも優勝した🏆


このきっかけをくださった真衣さんには、本当に感謝しかない。

一緒に頑張ったチームメンバーとも、たったこの一瞬のためだけに集まって、でもちゃんと絆ができた気がする。





終わってしまって、なんかちょっと寂しい。

でも、この経験で気づいたことがある。


私はずっと、「準備が整ってから」「自信がついてから」動こうとしてた。


でも今回、姿勢コンプレックスがあっても、首を痛めても、ポージングが前日まで決まらなくても、

やると決めたから、なんとかなった。

完璧じゃなかったけど、ちゃんとステージに立てた。


「準備が整ってから」は、永遠に来ない。

やると決めた瞬間から、始まるんやと思う。


これって、私がフリーランスとして活動してきた中で、ずっと伝えてきたことでもあった。

でも今回、自分の体で証明できた気がする。


ランウェイを歩いたことで、また一つ自分の話せるストーリーが増えた。

仕事をしている中で出会う人々から「怖くて踏み出せない」という声をよく聞く。

そのたびに、この経験を思い出せる気がする。


「私も怖かった。でも、やってみたら景色が変わった」って言える。


それともう一つ。


今回、本当にたくさんの人が応援してくれた。

来てくれた人、SNSで反応してくれた人、声をかけてくれた人。

その数と温かさに、正直びっくりした。


私のことを見ててくれる人が、こんなにいたんやって。

その人たちに、もっとワクワクする姿を見せていきたいと思った。

挑戦してる背中を、ちゃんと見せ続けたいと思った。


やると決めた人にしか、見えない景色がある。

30歳の春、それを身をもって知れた。


次はどんなことに挑戦しようかなって、もう考えてる。笑

応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!✨





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