「やりたいことを探し続けた私が、ようやく見つけたシンプルな答え」

やりたいことが見つからないのはなぜ?
やりたいことが見つからないのは、「ない」のではなく、「無理だと思い込んでいる」か「経験が足りない」からかもしれません。
もし今、「やりたいことがない」と悩んでいるなら、
- 「無理だ」と思い込んでいることを書き出す
- 新しい経験を増やしてみる
- 少しでも興味が湧いたものを続けてみる
この3つを試してみてください。
そうすれば、きっと今よりも「やりたいこと」に近づいていけるはずです。
「やりたいことがわからない」「自分が何をしたいのか明確になっていない」。
そんな悩みを抱えている人は少なくありません。
ビジネススクールの講師や、キャリアコーチとして20代の方と多く関わってきた中で、一番といっても過言ではないほどによく耳にする言葉です。
そしてかつての私も、その一人でした。
やりたいことが見つからないと、何を目指せばいいのかわからず、ただ時間が過ぎていくような気がして焦りを感じますよね。
でも今振り返ると、「やりたいことがない」のではなく、やりたいことを無意識に「無理だ」と決めつけていたのだと気づきました。
そしてもう一つ、そもそも経験が少なすぎたことも原因だったと思います。
この記事では、なぜやりたいことが見つからないのか、そしてどうすれば見つけられるのかを、私自身の経験も交えながらお話ししたいと思います。
私の自己紹介
簡単に、私の自己紹介をさせていただけたらと思います。
現在はマーケティングチームのマネジメント、キャリア・マインドコーチ、ビジネススクールの講師として活動しています。
今ではやりがいのある仕事ができている!と胸を張って言えますが、そう思えるようになったのは直近1年くらいです。
高校生のころは美容師になりたいと思っていたものの、進学校だったため先生にもったいないと言われ、大学受験する友達が多かったので、結局大学を受けることにしました。
就活では銀行や保険会社などのお堅い会社の面接を受けている友達を横目に、「仕事するなら楽しいことがしたい!」と、ずっと洋服が好きだったことからアパレル業界に就職することを決め、販売員としてキャリアをスタート。
始めてみると、「好きなもの」と「仕事としてやらなければならないこと」のギャップに苦しみました。
2年後に転職し、SE(システムエンジニア)としてのキャリアをスタートさせましたが、ふと1年後もこの場所で、同じ景色を見て、同じ人たちと同じような会話をしながら、変わらない不満を抱えながら過ごしてるんだなあと思った瞬間、人生がつまらなく感じました。
コロナ禍もありキャリアを見直すために多くの自己投資を重ねた結果、今があります。
今に至るまで、「私が楽しめる仕事ってなんなんだろう」「どうやったらもっとやりがいの感じられる仕事が見つかるんだろう」と悶々と考えていました。
キャリア迷走者だった私が今はどんな仕事をしているのか?
その仕事のどんなところに魅力を感じているのか?
次でお伝えしようと思います。

マーケティングチームのマネジメントとしての顔
現在は10人前後のメンバーを率いるマーケティングチームのマネジメントを行っています。
自己投資を重ねていく中で出会ったフリーランスの方に誘っていただき、経験ゼロのところからマーケティングの仕事を始めました。
マーケティングという言葉だけ聞いても、いろいろな種類があると思いますが、私はキャリアサービスを展開している企業様の集客をお手伝いしています。
マーケティングの手法は様々ですが、根本は変わらず「顧客の立場に立って考えること」だと考えています。
伝え方を少し変えるだけで相手の反応が全然違ったり、結果として数字が変わってくることが面白いです!
ひょんなことから始めたマーケティングの仕事ですが、その面白いなと思う気持ちのまま続けていたら、約3年経っていました。
どんなビジネスを行うにしても、どうやったら伝えたい相手に伝えたいことが伝わるか?考える力は重要だと思いますので、マーケティングを通して身につけられる力はどこに行っても必要だと感じています。
現在は現場を離れてマネジメント業務中心ですが、チームの数字を管理したり、目標の数字を達成するための施策を考えたり、メンバーと1on1などを行う中で、チームの結果を達成できるように試行錯誤を繰り返しています!

コーチとしての顔
コーチングに興味を持ったのは、実はマーケティングチームのマネジメントを任されたことがきっかけでした。
メンバーと1on1する中で、「今目の前のできることは必死にやっているけど、将来やりたいことがわからなくて苦しい」と泣きながら相談してくれたのですが、
当時の私もその答えは持っておらず、信頼して相談してくれたのに何もできなかったことがとても悔しかったんです。
そんな時に出会ったのがコーチングでした。
体験していくうちに、やりたいことがない人がどこでつまづいているのか理解が深まり、私自身も将来やりたいことがどんどん明確になっていきました。
これを仕事として私もやってみたい!と思い、現在はコーチとしても活動しています。
現在はキャリアコーチングと目標達成コーチングの2種類のコーチングを行っています。
キャリアコーチングは、過去の人生の棚卸しを通して、自分自身が大切にしている価値観に気付くこと、未来の理想の人生を計画し、その人生へ踏み出すための行動計画を立てるサポートをしています。
キャリアコーチングを受けられる方は、「やりたいことを明確にしたい」と言って来られる方がほとんどですが、みなさん受ける前よりもスッキリした表情になっていきます!
目標が決まるのももちろんですが、目標ってこんなんでいいんだ!軽くなった!と言ってくれる方が多いです。
目標達成コーチングは、3ヶ月後の目標を立て、その目標を達成するためのサポートを行います。
目標を達成するためには、まず行動することが一番重要だと思われている方が多いのではないかと思いますが、実はそれより大切なことがあるんです。
目標達成コーチングを受けた方は、転職月初で営業トップの成績を出したり、ヨガの教室を開けるようになったり、これをきっかけに自分の理想の未来を叶えていっています!
関わった方が変化・成長していく姿をみるのが、楽しくて仕方ありません。
どんな方も可能性は無限大だと感じます!!
次からの項目では、自分でやりたいことを探し続けた体験や、コーチとして関わる中で感じる、やりたいことが見つからない理由をお伝えします。

やりたいことが見つからない理由①:経験が少ない
やりたいことが見つからない理由の一つは、単純に経験が少ないからです。
「やりたいこと」とは、何かに触れたり体験したりすることで初めて「楽しい」「もっとやってみたい」と思えるもの。
でも、もし経験が少なければどうなるでしょうか?
「知らないもの」「やったことがないもの」は、そもそも「やりたい」と思うきっかけすら生まれません。
例えば、あなたが一度も登山をしたことがないとします。登山の魅力を知らなければ、「やりたい」と思うこともないでしょう。でも、もし友達に誘われて初めて登山を経験し、「こんなに達成感があるのか!」と感じたら、それが新しい「やりたいこと」になるかもしれません。
私はアパレル、システムエンジニア、マーケターと様々な仕事を行ってきましたが、これが本当にやりたいことではないと思いながらも、共通して好きだったことは「後輩に教えたり、相談に乗ること」でした。
そこからもっとやりたい!と思えるようになり、今では講師やコーチとして、相手に伝えたり、相談に乗ることを仕事としてやっています。
これは実際に何かをやってみないと気付けないことだったと思います。
つまり、「やりたいこと」は考えるだけでは見つからない。経験を通じて初めて気づくものなのです。
だからこそ、「やりたいことがない」と感じたら、まずは新しいことを経験してみるのが大切です。

やりたいことが見つからない理由②:「無理だ」と思い込んでいる
多くの人は、やりたいことがないのではなく、「これはできる」「これはできない」と無意識に振り分けてしまっているのではないでしょうか?
例えば、こんなふうに考えたことはありませんか?
- 「それで食べていくのは難しい」
- 「才能がないから無理」
- 「もう年齢的に遅すぎる」
- 「お金や時間がないからできない」
- 「夢みたいなこと言ったらバカだと思われる」
私がここに気付いたのは、コーチングを受けた時です。
自分の商品やサービスを作って、周りを巻き込める人になりたかったんだということに気づきました。
でも無理だと思ってたんです。
私は人前で自分の思いを話すのが苦手で、主役になるのは向いていないと思っていました。
陰で動くのが自分らしいと思ってました。
「できない」と思ってしまえば、その道を探すこともなくなる。
これは大きな盲点でした。
「やりたいことがない」と思っている人は、一度**「もしすべて叶うとしたら、何をしたいか?」**と考えてみてください。
自分の中で「無理だ」と決めつけていたことが、実は本当にやりたいことかもしれません。

私自身の経験から
私はずっと「やりたいことがわからない」と思い、転職や自己投資を繰り返しました。
しかし、どれも決め手にはならず、やがて仕事に没頭することで答えが見つかるのではと考え、プライベートを犠牲にして働いた時期もありました。
でも、その結果はむしろ、感情が薄れていくだけでした。
そんな時に出会ったのがコーチングです。
コーチと対話を重ねる中で、自分が大切にしている価値観や本当にやりたいことが明確になっていきました。
特に印象的だったのは、「人それぞれの強みを活かせる環境を作りたい」という思いに気づいたことです。
私は「村づくり」という言葉を使い、「村長ではなく、その村で自由に生きられる人を支える役割」に喜びを感じていると気づきました。
今できるできない関係なく、どんな現実を作れていたら最高か?という問いから出てきた答えによって、理想の未来を作る邪魔をしているのは、自分自身の思い込みだと実感しました。
そんな環境、自分に作れるはずない。
人を巻き込む力なんて、私にはあるはずない。
その思いを手放せたら、なんだってできる気がしませんか?
やりたいことが見つかったのは、「経験の中で得た気づき」と「無理だと思う気持ちを手放したこと」の2つが大きなきっかけでした。

やりたいことを見つけるためにできること
では、具体的にどうすればやりたいことを見つけられるのでしょうか?
手軽にできそうなことをまとめてみました。
1. 「無理だと思っていること」を書き出してみる
- もし制限がなかったら、何をやってみたいか?
- 「やりたい」と思った瞬間に「無理」と考えてしまうものは何か?
書き出してみると、自分がどれだけ「やりたいこと」を封じ込めていたかに気づくはずです。
2. とにかく新しい経験を増やす
- 興味があるイベントや講座に参加してみる
- 旅行に行く、新しい場所に足を運ぶ
- 会ったことのないタイプの人と話してみる
「やりたいこと」は、考えるよりも体験することで見つかることが多いです。
3. 「続けられること」に目を向ける
- 「やりたいこと」は最初から確信があるものではなく、続けていくうちに育つこともある
- 少しでも楽しいと感じたら、続けてみる

まとめ:やりたいことは“見つける”ものではなく“気づく”もの
やりたいことが見つからないのは、「ない」のではなく、「無理だと思い込んでいる」か「経験が足りない」からかもしれません。
もし今、「やりたいことがない」と悩んでいるなら、
- 「無理だ」と思い込んでいることを書き出す
- 新しい経験を増やしてみる
- 少しでも興味が湧いたものを続けてみる
この3つを試してみてください。
そうすれば、きっと今よりも「やりたいこと」に近づいていけるはずです。