アフターコロナのクリエイター生存戦略

〜スキルだけでは生き残れない時代〜
こんにちは、矢口です。
僕はこれまで動画クリエイター、Webマーケター、コンテンツプロデューサーとして活動し、企業のYouTube運営や売上アップの戦略を考える仕事をしてきました。
もともとは会社員として働いていた僕ですが、独立を目指し、スキルを磨きながらフリーランスになりました。動画編集を武器にして案件を獲得し、年間100本以上の動画を制作していた時期もあります。
しかし、今振り返ると「ただの動画編集者」として働いていたら、今のように自分のやりたい仕事を選びながら生きていくことはできなかったと思います。なぜなら、スキルだけではクリエイターとして生き残るのが難しい時代に突入しているからです。
本記事では、クリエイターとして生き残るために必要な考え方や戦略について、僕の実体験を交えながらお話ししていきます。
まずは簡単な自己紹介です。
プロフィール
1996年生まれ / 山形県出身
フリーランスのwebクリエイター/webマーケター/コンテンツプロデューサー
元陸上自衛官 / 元地質調査技師
独立まで道のり
最初は独学で動画編集を学びました。でも、案件がなかなか取れず、動画編集スクールにも通いました。
スクールで学んだおかげで、ようやく動画編集の案件を取れるようになりました。とはいえ、会社が終わった後に案件をこなす毎日。
仕事が終わってから、夜中まで動画編集。
寝る時間を削り、休みの日も作業。
頑張れば頑張るほど、時間がなくなる……。
「このままでは、会社を辞めても結局忙しいだけでは?」
そう思ったとき、僕はあることに気づきました。
動画編集のスキルを使って案件を取ることに集中するのではなく、出会いを増やすために活用する。
この視点を持ったことで、大きく環境が変わりました。
動画編集を通じて、さまざまな業界の人とつながることができたんです。
結果として、独立に向けて動き出してから1年後、僕はフリーランスとして独立しました。
現在の働き方
僕は現在、フリーランスのチームを組んでいくつかのプロジェクトを運営しています。
1. 海外移住チャンネルのディレクター
YouTubeチャンネルの企画・運営を行い、日本人が海外移住の可能性を感じられるようなコンテンツを制作。
- 編集チームの育成や研修を実施
- オフ会イベントの企画・運営(バスツアー、海外体験プログラム、試食イベントなど)
- 実際に海外での撮影も行っている


2. コンテンツプロデュース
個人事業主向けに、コンテンツ制作のサポートを行っています。
- コミュニティ用の教育コンテンツ制作
- 音声コンテンツの企画・制作
- Webサイトの開設・運営支援

3. クリエイターのキャリア相談
「独立したいけど、どう動けばいいかわからない」という人のために、キャリア相談を行っています。
- 本当になりたい姿をヒアリングし、「真の目標設定」を明確にする
- スキルの活かし方を一緒に考え、独立までの道のりをプランニング
- 相談者の中には、3ヶ月で月収80万円を達成した人も。
これからの生存戦略について
クリエイターの市場は激化している
まず、大前提として知っておいてほしいのは、クリエイター業界は年々競争が激しくなっているということです。
僕が動画編集を始めた頃(コロナ前)は、クリエイターの数も今ほど多くはなく、案件を獲得することはそれほど難しくありませんでした。クライアント側も「動画を作れる人が少ない」という状況だったので、比較的高単価な案件が取れたし、動画編集スキルさえあれば仕事が成り立つ時代でした。
しかし、今はどうでしょう?
・YouTube市場が拡大し、動画編集を学ぶ人が急増
・スキル系スクールが増え、動画編集者の供給が爆発的に増加
・クラウドソーシングサイトでの価格競争が激化
このように、スキルだけを武器にしたクリエイターは、低単価の案件を奪い合う状況になっているのが現実です。「動画編集を学べば稼げる」時代はすでに終わりました。では、どうすればクリエイターとして独立し、安定して稼ぐことができるのか? その答えは、ビジネスの本質を理解したクリエイターになることです。
スキルだけでなく、ビジネスの本質を学ぶ
これからの時代、クリエイターとして独立を目指すなら、企画・集客・販売のスキルを身につける必要があります。
なぜなら、クライアントが本当に求めているのは「動画を作れる人」ではなく、売上や集客につながる成果を出せる人だからです。
例えば、あなたがクライアントだとします。
A:「動画を作ります!」という動画編集者
B:「御社の売上を伸ばすための動画戦略を考え、制作します!」というクリエイター
この二人が同じ価格で仕事を募集していたら、どちらに依頼しますか?
当然、Bのクリエイターに頼みたくなるはずです。なぜなら、「動画を作ること」自体が目的ではなく、「動画を使って売上や集客につなげること」が目的だからです。
僕自身、ただの動画編集者として働いていた頃は、クライアントの要望通りに動画を作るだけでした。でも、次第に「もっと本質的な価値を提供しないと、生き残れない」と気づき、マーケティングや営業を学び、クライアントの売上に貢献できるクリエイターを目指すようになりました。
その結果、ただ動画を編集するのではなく、企業のYouTube戦略を考えたり、プロデューサー的な立ち位置で関わる仕事が増え、単価も上がりました。スキルだけでなく、ビジネス視点を持つことで、クリエイターの価値は格段に上がるのです。
「時間=お金」の働き方を変える
もう一つ重要なのが、「時間=お金」の働き方を変えることです。
動画編集の案件を受ける場合、基本的には「1本〇円」という形で報酬が決まります。この働き方では、単価を上げない限り、自分の時間を削って稼ぐしかありません。
僕も駆け出しの頃は、副業で動画編集をしていたため、寝る時間を削って作業する生活を続けていました。でも、この働き方では限界があります。
だからこそ、自分の時間を増やしながら収益を伸ばせる仕組みを作る必要があります。例えば、
・ディレクターになる(編集チームを作り、自分は管理側に回る)
・YouTube運営代行をする(編集だけでなく、戦略立案や分析も請け負う)
・コンテンツを販売する(自分の知識を活かして、講座や教材を作る)こうした戦略を取ることで、自分の時間を確保しつつ、収益を伸ばすことができるのです。
クリエイターとして生き残るために必要なこと
まとめると、これからの時代にクリエイターとして生き残るためには、次の3つの力が必要です。
- スキルだけに頼らない(動画編集だけではなく、マーケティングや営業力を磨く)
- ビジネス視点を持つ(クライアントの売上や集客を考え、提案できるクリエイターになる)
- 時間の使い方を変える(労働時間を増やすのではなく、仕組みを作って稼ぐ)
この3つを意識して行動することで、長期的に安定したキャリアを築くことができます。
僕が目指していること
僕自身、スキルだけでなく、クリエイターとして本当に独立できる人を増やすことを目指しています。
そのために、
・クリエイターのためのキャリア相談
・実践的なスキルが学べるコミュニティ運営
・ビジネスの本質を学べる環境づくり
などを行っています。
ただスキルを教えるスクールはたくさんありますが、実際に独立し、稼げるクリエイターになるための環境はまだまだ不足しています。
だからこそ、「スキルを活かして、本当に自分らしく生きられるクリエイター」を増やしたい。
もしこの記事を読んで、「自分もスキルを活かして独立したい!」と思った方がいたら、ぜひ一緒に考えていきましょう。
クリエイターとしての未来は、自分次第で切り拓ける。
僕は、そう信じています。
僕の目指すヴィジョン
僕は、クリエイターが本当の意味で独立し、自分の人生の舵を取れるような環境を作りたいと思っています。
僕はこの社会を大海原に例えています。多くの人が「会社」という方舟に乗っていますが、それが本当に自分が行きたい方向に進むとは限りません。船長(会社の経営者)が目指す方向が変われば、自分の目的地も変わってしまう。
しかし、自分で舵を取らなければ、自分が行きたい島には行けません。
ただし、一人で小舟に乗り、大海原を渡るのは怖いものです。だからこそ、僕は「海賊団」を作りたいと思っています。
みんなで船を作り、強くし、荒波でも沈まない船を作る。航海の経験がなくても、海の知識がなくても構いません。それぞれ目指すゴールが違えど、「独立」という方向性さえ一致していれば問題ありません。
一緒に船を作りながら、航海を進めながら、仲間を集めながら、船の作り方・航海の仕方を学んでいきましょう。
そして、それぞれが独り立ちできるようになれば、あなた自身が船長です。自分の船を持ち、自分が本当に目指したいゴールへ向かってください。
船を降りたとしても、同じ仲間であることに変わりはありません。大きな敵が現れたとき、ピンチの時は、僕たちが駆けつけて助け合いましょう。
そして、あなたが船長になった暁には、今度はあなたが仲間を集め、大海原へと人々を導く番です。
もしこの理想に共感してくれるなら、一緒に船を作るところから始めましょう!